クジラに出会える国内おすすめのダイビングスポット5選|ベストシーズンも紹介
「憧れのクジラに会ってみたい」と思った方も多いのではないでしょうか?実は、日本国内でも美しい海で野生のクジラを観察することができるんです。優雅に泳ぐクジラたちとの出会いは一生忘れられない思い出になるでしょう。
この記事ではクジラに会える国内のおすすめスポットを5つ紹介します。さらにホエールウォッチングやダイビングの前後にクジラに出会える各地のベストシーズンやクジラを至近距離で観察する際の注意点から準備や持ち物まで役立つ情報をお届けします。
※注意:日本では基本的にクジラとダイビングすることはできません。
日本国内で野生のクジラに出会える!おすすめのスポット
日本国内で野生のクジラに会える場所があることをご存知ですか?広大な海で優雅に泳ぐクジラを間近で観察しながら、特別なひとときを過ごせるエリアが沖縄や奄美大島、小笠原諸島など南の海を中心に広がっています。これらの地域では、ダイビングの行き帰りの船上からやダイビング中にクジラに高確率で出会うことができます。またクジラの赤ちゃんに出会える場面が期待できるなどさまざまな魅力があります。
ここでは、これらのおすすめスポットの特徴やベストシーズンを詳しくご紹介します。クジラと一緒に過ごす特別な時間を楽しむためにぜひ参考にしてください。
また沖縄でホエールスイムまたはホエールウォッチングをご検討中の方は、ぜひDEEP EMOTION marineにお問い合わせください。
沖縄本島周辺:座間味島と慶良間諸島
沖縄本島からアクセスしやすい座間味島や慶良間諸島は日本国内でも有名なクジラに出会える可能性の高い場所です。透明度の高い海で知られ、「ケラマブルー」と呼ばれる美しい青い海が広がります。このエリアでは冬から春にかけてザトウクジラが姿を見せることが多く、ダイバーにとっては夢のようなひとときを過ごせます。
クジラの赤ちゃんにも会えるかも
慶良間諸島では、ザトウクジラの親子に出会える可能性があります。冬の間、温暖な沖縄の海にやってきたザトウクジラは繁殖や子育てを行います。母クジラが赤ちゃんを守りながら泳ぐ様子や赤ちゃんが母親に寄り添う姿は感動的な光景で忘れられない体験となるでしょう。
ベストシーズンは12月~4月
ザトウクジラが慶良間諸島周辺に訪れる時期は12月から4月頃。この期間は、泳いでいるクジラのジャンプや水面での行動を観察できる絶好のタイミングです。シーズン中に訪れることで最高のクジラ体験を楽しむことができます。
沖縄県久米島
久米島は、沖縄本島からさらに西へ進んだ場所にあり観光客からも人気のスポットです。周辺の海は穏やかでダイビング初心者も楽しめるポイントが豊富にあります。
港からポイントまでわずか10分!船酔いが心配な方も安心!
久米島のクジラに会えるスポットは港から船でわずか10分ほどの距離にあります。そのため、船酔いが心配な方でも比較的安心して楽しむことができます。短い移動時間で、すぐにクジラのいるポイントへアクセスできるのは大きな魅力です。
ベストシーズンは1月~3月
久米島でクジラに出会いやすいのは1月から3月の間です。この時期はザトウクジラのシーズンでダイビングの行き帰りの船上から見ることができたり、稀にダイビング中に水中で見れることもあります。穏やかな海でのダイビングは初心者にもおすすめです。
奄美大島:加計呂麻島
奄美大島の加計呂麻島は手つかずの自然と美しい海に囲まれた癒しのスポット。ここではホエールウォッチングを楽しみながら南の島ならではの静けさを体感できます。
至近距離でクジラ
加計呂麻島の海は透明度が高くザトウクジラとの距離が非常に近いのが特徴です。迫力満点のクジラの姿を観察できるだけでなく、彼らの動きや呼吸音をリアルに感じることができます。この臨場感は他のスポットでは味わえない魅力です。
ベストシーズンは1月~3月
加計呂麻島でクジラと出会えるシーズンは1月から3月です。この時期には多くのクジラが島周辺を訪れるためダイビングと合わせて楽しむには絶好のタイミングです。
小笠原諸島
「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる小笠原諸島は豊かな自然と海洋生物の宝庫として知られています。ここでは、日本で初めてホエールウォッチングが行われた歴史ある場所でクジラとの出会いを楽しめます。
日本で最初にホエールウォッチングを始めた場所
小笠原諸島は日本でホエールウォッチングが最初に始まった場所です。現在もザトウクジラやマッコウクジラなど多種多様なクジラが訪れるためダイビングだけでなくホエールウォッチングも人気を集めています。
ベストシーズンは2月~4月
小笠原諸島でクジラに会うのに最適な時期は2月から4月。このシーズンは、ザトウクジラが子育てのために現れるため、比較的穏やかな行動を観察しやすいのが特徴です。クジラの迫力あるジャンプや親子の泳ぐ姿を堪能できるでしょう。
北海道:知床半島
知床半島は、世界自然遺産に登録された雄大な自然の中でクジラを観察できる貴重なスポットです。南の海とは異なる涼しい気候の中でのダイビングはまた別の魅力があります。
雄大な自然の中でクジラと出会う
知床半島では夏のシーズンには、ホッキョククジラ、ミンククジラやシャチなどが現れることが多くスケールの大きな体験ができるでしょう。ダイビングだけでなく知床の壮大な自然を満喫できるのも魅力です。
ベストシーズンは6月~8月
知床半島でホエールウォッチングをするのに適した時期は6月から8月。この時期は天候も安定し、海が比較的穏やかなためクジラとの出会いが期待できます。涼しい夏の気候を楽しみながらのダイビングは忘れられない体験になるでしょう。
クジラってどんな生き物?
ホエールウォッチングやホエールスイムの前に少しだけクジラについて知っておきましょう。クジラはイルカと同じように鯨類と呼ばれる海の哺乳類です。
体長は種によって異なりますが最も大きなシロナガスクジラは30メートルを超えることもあります。クジラはエサを食べる際に広い海を移動し、繁殖のために暖かい海域へ旅するなど壮大な生活スタイルを持っています。
また、クジラにはハクジラ類とヒゲクジラ類の2つの大きな分類があります。ハクジラ類は歯を持ち、主に魚やイカを捕食します。一方、ヒゲクジラ類は口の中にヒゲ板と呼ばれる構造を持ちプランクトンや小さな甲殻類を効率よく捕らえることが特徴です。
クジラは高い知能を持ち家族単位で行動することも多く、複雑なコミュニケーション手段として「歌」や「クリック音」を使用します。特に沖縄周辺でよく見られるザトウクジラは、「歌」と呼ばれる複雑な音を長時間にわたって発することがあります。これはコミュニケーションや求愛行動の一環と考えられており、沖縄の海でその「歌」を耳にすることもできるでしょう。
ホエールウォッチングは彼らの生活の一端を間近で感じられる貴重な機会です。クジラの特徴や行動を理解することで、より深い感動を得られるはずです。
ホエールスイムの注意点
野生のクジラを間近で見られることは夢のような体験ですが、同時に野生動物との触れ合いであることを忘れてはいけません。安全に、そしてクジラへの負担をかけずに楽しむために、いくつかの注意点を守ることが大切です。
ここでは、ホエールスイムの注意点について詳しく解説していきます。これから解説する注意点を念頭に安全で楽しいひと時を過ごしてください。
ホエールスイムにダイビングスキルは必要?参加資格は?
ホエールスイムでは、海に繰り返し飛び込んだり、波のある水面で泳いだりするためのスキルが求められます。そのため、基本的にはダイビングライセンス(Cカード)が必要となります。ただし、ライセンスを持っていない場合でも、フリーダイビングの資格やスキンダイビングスキルがあれば参加できるケースが多いです。
さらに、ツアーごとに異なる条件が設定されている場合もあります。例えば、「波が多少あっても問題なくシュノーケリングができること」や「最終ダイビング歴1年以内」などが挙げられます。申し込む際は、各ダイビングショップの条件を事前に確認しておくことが大切です。
距離を保つ
まず、1つ目に十分な距離を保つことが大切です。クジラは大きな体を持つ野生動物であり予測できない動きをすることがあります。あまり近づきすぎるとクジラにストレスを与えるだけでなく、自身が危険にさらされる可能性もあります。
一般的には、10メートル以上の距離を保つのが適切とされています。距離を保つことで、クジラがより自然な行動を見せてくれる可能性が高まります。
触らない
クジラに触れることは絶対に避けましょう。クジラの体は繊細で、皮膚に触れることで感染症のリスクを引き起こす可能性があります。
また、クジラに触れる行為は多くの国や地域で法律により禁止されています。触らないことでクジラにストレスを与えず、より自然な姿を観察することができます。野生動物との接触を避けることは彼らの生態系を守るためにも重要です。
追いかけない
クジラを追いかける行為も控えましょう。クジラが泳ぐ方向に無理に近づいたり、スピードを合わせて追いかけるとクジラにとっては大きな負担となります。これは彼らの自然な行動を妨げるだけでなく、ストレスを与える原因にもなります。
クジラが自ら近づいてきた場合に観察する程度にとどめ、クジラが泳ぎ去る際にはその方向に進まず静かに見送るようにしましょう。追いかけないことでクジラが安心して、こちらに近づいてくる可能性もあります。
クジラを観察する際の服装と持ち物
クジラとの貴重な出会いを最大限に楽しむためには事前の準備が大切です。特に服装や持ち物については事前にしっかりと確認しておきましょう。ここでは、クジラを観察する際に役立つ服装や持ち物についてご紹介します。それでは見ていきましょう。
服装
- ウェットスーツ: 水温が低い時期は、保温性の高いウェットスーツを選びましょう。
- ラッシュガード: 日焼け対策や保温対策に役立ちます。
- マリンシューズ: 岩場での移動やケガ防止に役立ちます。
- 帽子: 日焼け防止や保温対策に役立ちます。
- シュノーケリングマスク: 顔にフィットするものを選ぶことで曇りや漏水を防げます。
- スノーケル: 水面で呼吸をしながら長時間クジラを観察する際に使用します。口に合った形状を選び、しっかりと練習しておくことをおすすめします。
- フィン(足ひれ): 水中での移動がしやすくなり体力の消耗を抑えられます。
持ち物
- タオル: ダイビング後や休憩時に体を拭くために必要です。
- サングラスと帽子: ダイビング前後の日差し対策に役立ちます。沖縄や南の海では日差しが強いため、紫外線対策を万全にしましょう。
- 防水バッグ: スマートフォンやタオル、貴重品などを保護するために役立ちます。
- 酔い止め薬: 船酔いが心配な方は、事前に酔い止め薬を服用しておきましょう。
- 飲料水と軽食: 鯨と自然が相手なのでお昼休憩時間が読めません。 簡単に取れる軽食がおすすめです。
- 水中カメラ: クジラとの貴重な瞬間を写真や動画に収めましょう。
まとめ
この記事では、日本国内でクジラに出会えるおすすめのスポット5選をご紹介しました。特に沖縄は、透明度の高い海でザトウクジラとの出会いが期待できる人気のエリアです。座間味島や慶良間諸島では、運が良ければクジラの赤ちゃんにも出会えるかもしれません。
クジラを観察する際には、クジラは野生動物であることを忘れず安全に配慮することが大切です。特に、ダイビング中に遭遇できた場合は距離を保ち、触ったり追いかけたりしないようにしましょう。
「野生のクジラを見てみたい」という夢を叶えたい方は、ぜひDEEP EMOTION marineにお問い合わせください。おすすめスポットやクジラと高確率で出会える時期のご案内から初心者でも安心して参加できるプランの提案まで、あなたの素晴らしい思い出作りをサポートします。沖縄の美しい海で一生忘れられない感動的な体験をしてみませんか?